AGENT STACK BUILDER / 実行環境ガイド

Claude CodeをPCを閉じても動かすには?

Local・Remote Control・VPS・Official Cloudの違い

実行するPCをスリープ・終了させるなら、別の稼働マシンか公式Cloudが候補です。今のPCを起動したまま外から操作したいなら、Local + Remote Controlが候補になります。

選ぶ基準は「長時間かどうか」だけではありません。同じ作業環境を残したいのか、独立したタスクを任せたいのかで、必要な方法が変わります。

公式仕様の確認日: · 参照資料

まず、続けたい作業から選ぶ

「画面を消す」「ターミナルを閉じる」「PCをスリープ・終了する」は別です。ターミナルを閉じたいだけなら、同じPC上のbackground sessionで足りる場合もあります。詳しく見る

5つの方式を、同じ項目で比較

ここでの「PC停止」は、手元の操作用PCのスリープ・終了を指します。CloudはAnthropic管理の環境です。運用負担と向く用途は、公式仕様をもとにした本Guideの判断です。

Local

手元のPCで作業する

PC停止後の継続
実行PCのスリープ・終了中は進みません。画面を消すだけの場合とは異なります。
外出先からの操作
Local単体ではなく、Remote ControlやSSHなどを別途組み合わせます。
作業状態の保持
ファイルと会話履歴は手元に保存。会話の再開と、実行中プロセスの復元は別です。
導入・運用負担
CLIの導入・認証と開発環境の管理。長い作業ではPCの電源・通信も維持します。
費用の構成
Claudeの利用料+機器・電気代。既存PCなら追加のサーバー賃料は不要です。
権限・セキュリティ
OS権限とClaudeの許可設定を管理。Localでもモデルへの通信は発生します。
向いている用途
未コミットの作業、手元のツールやDBを使いながらの対話的な開発。
主な制約
実行PCへの依存が残ります。長時間動かせることと、無人で完了することは別です。

公式資料:How Claude Code works / Set up Claude Code / Permissions / Pro / MaxでClaude Codeを使う(Help Center)

Local + Remote Control

同じPCの作業を別端末から操作する

PC停止後の継続
実行PCを停止すれば処理は進みません。Remote Controlは実行場所を移しません。
外出先からの操作
ClaudeのWeb・モバイルから、同じセッションに指示や承認を送れます。
作業状態の保持
同じローカル環境を使用。接続中の会話記録はAnthropic側にも保存されます。
導入・運用負担
Localの準備に加え、対象アカウントで認証し、接続を有効化します。
費用の構成
Claude利用料とPCの費用。Remote Control単独の追加料金は本Guideでは未確認です。
権限・セキュリティ
通信は外向きHTTPSで、受信用ポートの開放は不要。作業の権限は実行PC側で管理します。
向いている用途
既存のファイル・MCP・ツールを使い、離席中に進捗確認や方針変更をしたいとき。
主な制約
実行プロセスと通信の維持が必要。APIキー認証では利用できません。

公式資料:Remote Control

Always-on local machine

自宅・職場の別マシンを起動しておく

PC停止後の継続
操作用PCを閉じても、別の実行マシンが起動し、プロセスと通信を維持していれば継続できます。
外出先からの操作
Remote ControlやSSHなどを構成します。常時起動だけで遠隔操作ができるわけではありません。
作業状態の保持
実行マシン側のファイル・環境を維持。操作用PCとの自動同期ではありません。
導入・運用負担
開発環境に加え、非スリープ設定・電源・回線・更新・バックアップを管理します。
費用の構成
Claude利用料+機器・電気・回線・保守。既存機器でも総費用が0円とは限りません。
権限・セキュリティ
マシンへのアクセスとClaudeの許可範囲を管理。RCを使う部分にはRCの条件が適用されます。
向いている用途
既存の専用PCやローカル資産を使い、操作用ノートPCへの依存を減らしたいとき。
主な制約
停電・回線断・再起動に備える必要があります。新しいClaudeのプランではなく運用構成です。

公式資料:How Claude Code works / Remote Control / Self-hosted environments

VPS / VM

自分で管理するサーバーで実行する

PC停止後の継続
操作用PCには依存しません。サーバー上の実行をSSH接続から切り離すなど、プロセス維持が条件です。
外出先からの操作
SSHなどを使用。対象のclaude.ai認証ならRemote Controlも併用できます。
作業状態の保持
サーバーのディスクに環境を維持する設計が可能。再起動前のプロセスがそのまま戻る保証はありません。
導入・運用負担
OS・依存環境・認証に加え、更新、アクセス管理、バックアップ、復旧を自分で担当します。
費用の構成
Claude利用料+サーバー・ディスク・通信など。月額総額は構成ごとの見積もりが必要です。
権限・セキュリティ
鍵・ユーザー・ファイアウォールとClaudeの許可設定を管理。社内ネットワークへの接続も別途設計します。
向いている用途
自宅PCを維持できず、持続的な開発環境や固有の容量・ツール・接続条件を自分で制御したいとき。
主な制約
サーバーを借りるだけでは、利用上限・承認待ち・タスク失敗は解消しません。

公式資料:Set up Claude Code / Remote Control / Permissions

Official Cloud

Anthropic管理の環境へタスクを任せる

PC停止後の継続
手元のPCを閉じてもタスクは継続します。利用上限や質問待ちなどの制約は残ります。
外出先からの操作
ClaudeのWeb・モバイル等から確認・操作。手元に開発環境がなくても始められます。
作業状態の保持
非活動時にVMが回収されます。会話は再開できますが、回収時に実行中だった処理は復元されません。
導入・運用負担
リポジトリへのアクセスと環境設定を準備。ホストの保守は不要ですが、依存環境と成果の確認は必要です。
費用の構成
Cloud VMの別建て計算料金はありません。Claudeのusageを消費し、超過利用は契約・設定に依存します。
権限・セキュリティ
隔離VMとネットワーク制御を使用。権限モード・接続先・資格情報の扱いを確認します。
向いている用途
要件が明確な修正・テスト・文書更新などを非同期に任せ、後から成果を確認する作業。
主な制約
ローカル環境全体は自動移植されません。リポジトリ・ネットワーク・容量・アカウントの適合確認が必要です。

公式資料:Claude Code in the cloud / Cloud environments

選ぶ前に、ここを確認する

Local:今の作業環境を使いたいとき

手元のファイル、開発ツール、未コミットの変更をそのまま扱うならLocalが自然です。ターミナルを閉じたいだけなら、公式のbackground sessionも検討できます。ただしPC自体の停止中に作業を進める機能ではありません。

公式資料:How Claude Code works / Agent view / background sessions

Remote Control:実行環境ではなく、アクセス方式

スマートフォンで操作していても、コードが動くのは元のマシンです。これはVPSや常時起動マシン上のClaude Codeにも組み合わせられます。「外から操作できる」と「元のPCを止められる」を分けて考えましょう。

公式の要件はPro / Max / Team / Enterpriseのclaude.ai認証です。APIキーや一部のprovider・gateway構成では利用できず、Team / Enterpriseでは管理者による有効化が必要です。

公式資料:Remote Control

常時起動マシン・VPS:残したいのは何か

会話履歴を再開できれば十分なのか、同じディスク、DB、補助プロセスも維持したいのかを確認してください。自宅の別PCで満たせるなら、新しいサーバーを借りる必要はありません。自宅で維持できず、自分で容量や環境を管理したい場合にVPSが候補になります。

SSHを切っても実行を残すには、tmux等やbackground sessionを使う構成が必要です。再起動への備えやバックアップは別途必要で、VPSでも継続や成功が保証されるわけではありません。

公式資料:Remote Control / Agent view / background sessions

Official Cloud:環境を再現できるタスクを任せる

明確な修正やテストなど、独立して任せられる作業に向きます。手元のMCP・ツール・ネットワークがそのまま使えるとは限らないため、Cloud側で必要な依存環境を用意できるか確認します。Dockerも使えますが、容量やネットワークの制約があります。

GitHubのcloneが標準経路です。ローカルgitリポジトリをbundleとして送る経路もありますが、対象ファイルやサイズ、結果をremoteへ戻す方法に制約があります。現在のCLI会話をそのままCloudへ移せるとは考えないでください。

公式DocsではPro / Max / Teamと、Enterpriseのpremium / Chat + Claude Code seatが対象とされています。Enterpriseの新しいseat表記との対応は本Guideでは未確定です。組織の利用資格とCloud有効化状況を確認してください。

会話の復元は、同じVMや実行中プロセスの永久保持ではありません。最大実行時間や全ファイルの保証保存期間は、本Guideでは確認できていません。

公式資料:Claude Code in the cloud / Cloud environments

定期実行と、24時間動くサーバーも別

夜間に繰り返すタスクなら、公式CloudのRoutinesも候補です。定期・API・GitHubイベントをきっかけに実行できますが、research previewで、usageや実行回数の制限があります。単一のサーバープロセスをずっと維持する方式とは異なります。

どの方式でも、電源以外に権限、認証、利用上限、質問待ちを確認してください。特にRoutinesは自律実行を前提とするため、接続先と許可する操作を必要な範囲に絞り、成果を確認する流れを用意します。

公式資料:Routines / Permissions

仕事の条件から実行場所を整理

ASB診断では、仕事に必要な資料・道具・承認とPCの稼働条件を整理します。回答に応じてLocal・Cloud・VPS・既存の方法、または先に確認する事項を提案します。すべての環境へのアクセスや必要容量を実証するものではありません。

仕事の条件から実行場所を整理する

Cloudで要件を満たせそうなら、診断を経由せず公式Cloudの利用方法へ進めます。

公式資料と確認範囲

Anthropic / Claudeの公式ページ本文を参照しています。費用は構造を比較しており、個別の契約総額を見積もったものではありません。機能や利用条件は変わるため、利用前にリンク先を確認してください。

組織向けには、自社インフラで公式Cloudセッションを動かすself-hosted environmentsもあります。通常のVPS上のCLI運用とは別の構成です。